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「東京物語」 [好きなもの]

 古い日本映画を観るのが好きです。最近BSで「成瀬巳喜男」や「木下恵介」を特集していました。映画の内容もさながら、私は、映画の中から漂ってくる その時代の佇まいが好きなのです。

 その中でも 小津安二郎の世界は 最近ますます惹かれるようになりました。

 若い頃 連れ合いと古い映画館で「東京物語」を見たときがありましたが、その時は、どうしてこの映画が面白いのか分かりませんでした。ただただ 退屈に感じたものです。

 その後「小津安二郎の映画を観て映画館を出てくる人は、みな穏やかな顔で出てくる」と言っていた人がいて、そんなもんかと思いましたが、やっぱり小津安二郎の良さを理解出来ずに時が過ぎました。

 小津の映画がすばらしいと思えたのは、ここ数年、自分が歳を重ねてからです。父や母を見送り、さまざまな家族の姿を目にしてからです。

           

   特に 「東京物語」は 何度観ても感じるものがあります。

 この映画は 家族の崩壊を描いているのだと気が付いてからです。父母がいて子供たちがいるという家族の形が、子供の結婚、独立から始まっていく緩やかな「家族」という形の崩壊。

 田舎から子供たちを訪ねて上京してきた老夫婦を通して、「家族」の終演を描いたのだと思います。子供たちが新しく「家族」を作っても、何れは同じことの繰り返し・・・。小津は、人生はそういうものと。

 他の映画でも、日常を淡々と描いていくことで、その向こうに見えてくる深い深い寂しさを(しかも 娘の結婚という人生のハレの場ですら)思わせます。

 

 結婚して、時々訪ねた父母の家は 玄関を開けると何とも言えない寂しい時間が流れていました。小津の映画を観て その時間の意味が分かりました。

 小津の映画には よく都会の空が映されます。なんにもない空。あれは何だろう?

            

      原 節子さん  きれいですねぇ~!

      足が太いなぁ と言ってダンツクさんに ひんしゅくを買いました。

      今 どんなお暮らしをしているのでしょうね??

 

                           


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コメント 13

みと

とうとう、いろいろな人生の景色がわかる年月を重ねてきました。他のブログを見れば、ぎっしりと読みきれない文章が続いていますね。一連の冬の写真風景もこころを映し出しているかも。
by みと (2005-12-16 00:11) 

mamire

私も、古い映画を見るのが好きです。
ほんの、数年前には考えられないことでした。

あっという間に年をとってしまったと気づいた時は、もう、取り返しのつかないことがいっぱいです。
by mamire (2005-12-16 00:33) 

絵瑠

タックンさん、こんばんわ!
原節子さん、本当にお綺麗な方ですよね。
以前に、鎌倉にお住まいと週刊誌に載った事が有りましたね。
by 絵瑠 (2005-12-16 00:35) 

こんにちは。
夕べ深夜、イランの映画監督アッバス・キアロスタミが作った、小津安二郎に捧げる映画を衛星放送でやっていたようなのでビデオにとってます。まだ見てないんですが。
以前「東京物語」を観て、きれいな映画だなとは思ったんですが、本当の良さはまだまだ理解できないのかもしれません。
キアロスタミ監督が大好きで、「桜桃の味」という映画では辛い時期に観たこともあり、救われる思いがしました。海外の映画人が尊敬する日本の映画監督という意味で小津監督に興味があります。
by (2005-12-16 07:18) 

小津安二郎監督の映画・・・いいって言いますね~~。
味わって観たことがないのですが、そろそろ私も分かる年頃かな??
小津デビューしてみようかな? と思いました・・・
原節子さん、まだご存命ですよね。おいくつになられたのかしら?
一緒に写っている笠さんもお亡くなりになりましたものね。いい俳優さんでした。
by (2005-12-16 09:51) 

タックン

☆ みとさん
   このごろは 毎朝リセットボタン(心の)を押して 仕事に向かいます。
   カメラに いろいろな思いを押し込んで・・・そしてブログと・・・
   読んでくださる方がいてくれて 幸せです☆

☆ mamireさん
   年齢を重ねて見えることがありますよね。
   でも だからこそできることも多くなったと。。。思いません?
   ゆっくりと・・・味わいながら・・・とりあえず健康一番!!ですよね!

☆ 絵留さん
   原節子さんの白い解禁ブラウスとフレアスカート いいですよねぇ~。
花なら 何の花でしょう?

☆ れいさん
   そうなんです!昨夜のキアロスタミ監督のその映画を観たくて
   私にしては遅くまで起きていたのですが・・・やっぱり寝てしまいました。
   深夜の2時ではねぇ・・・ビデオも撮れず・・残念です!
   ぜひ感想を聞かせてくださいね。
   キアロスタミ監督の「桜桃の味」よかったですね~~!
   あの淡々さ・・・小津映画と重なります。 


☆ こぎんさん
   是非 小津デビューを !!
   こぎんさんはどう感じるのか・・・とても興味あります。
   晩年の笠さん、本当にいい役者さんでしたね。
   山田太一ドラマ「今朝の秋」の笠さんが最高でした。  
by タックン (2005-12-16 13:13) 

こんにちは。たびたびおじゃましてすいません。
キアロスタミ監督の映画を見て感想を書いたので、トラックバックをさせていただきました。
よろしくお願いします。
by (2005-12-17 12:58) 

mimimomo

おはようございます^^
東京物語、テレビで見ましたよ。
仰るように人生の流れ、家族が緩やかに崩壊していく・・・
これの繰り返しなんでしょうね。
by mimimomo (2015-12-10 06:28) 

未来

映画でも文学でもそうなのですが、
観たり読んだりしたものが、
自分の年齢によって変わって来るものなんですね。
私も何度も見たのですが、その度に新しい発見があります。
ちなみに、世界の映画監督が選ぶベストワンに、
去年に続いて連続でベストワンに選ばれました。
by 未来 (2015-12-10 07:06) 

そらへい

私も小津安二郎作品にであったのは、近年です。
ずっとその作品が評価されるのを聞いてきましたが
大向こうを唸らせる演出ではないので
気づきにくいのかも知れませんね。

二次的なことですが、映画の中では家族でも丁寧な言葉で話されていて、かつての日本はこんな礼儀正しかったのかとか、もうすでに物故されている俳優さんに久しぶりに会えて、懐かしかったりしますね。
by そらへい (2015-12-10 20:12) 

タックン

mimimomoさん
家族の崩壊といういい方がいいのかどうかわかりませんが
子供たちの住む東京を訪ねる老夫婦の旅の中で、生老死すべての人生が語られていると思いました。
自分たちの今を生きるしかないのだととも・・・。
by タックン (2015-12-12 09:15) 

タックン

未來さん 
本当にそうですね。
若い頃、あまりに淡々過ぎて、この映画の良さがまったくわかりませんでした。
ようやくわかったのは、50代になってから、それも4度目の鑑賞からです。それからは小津映画を次々と見ることになり、その深い意味が少しわかるようになりました。
余計なものが削ぎ削がれた小津映画の良さが外国の人たちにも通じるのでしょうか。   
by タックン (2015-12-13 21:31) 

タックン

そらへいさん 
小津映画の良さをわかるにはある程度人生経験が必要なのかもしれませんね。
「家族」の行末というものを考えさせられます。

本当にこんな時代があったのかと思いますね^^
当時の中流家族の生活スタイルが丁寧に描かれていますね。
原節子さんは美しいまま人々の記憶に残りましたが、杉村春子さんなど最後まで女優として活躍されたされた姿も素晴らしいと思います。 
by タックン (2015-12-13 22:32) 

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